研究室メンバー(2025年4月現在)
研究員
- 稲垣 理香 Rika Inagaki
博士後期課程
D3
- 吉田 卓司 Takashi Yoshida
- 鹿島 恵理 Eri Kashima
D2
- 真鍋 一生 Issei Manabe
- Nang Mou Hline San
D1
- 栗山 泰幸 Hiroyuki Kuriyama
- 鈴木 健之 Takeyuki Suzuki
博士前期課程
M2
- 川本 心羽 Miu Kawamoto
- 野田 萌栞 Honoka Noda
M1
- 小林 拓翔 Takuto Kobayashi
- 尾藤 瑠偉 Rui Bito
ゼミ院生による自己紹介
名前 | 稲垣 理香 (Inagaki Rika) |
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学年 | 研究員 |
キーワード | 学習観,外国語不安,日本語学習,感情 |
研究内容 (領域) | 外国語を教えるとき, 学習者の母語と学習の目標となる外国語 (目標言語) の二つの言語を使って教えられます。目標言語が使われない場所での外国語教育 (例えば, 日本での英語教育など) において, 授業で目標言語を使うことは, 学習者の数少ない目標言語使用の練習機会となる一方, 授業の内容が理解できず不安に感じるなど,学習に支障が生じる場合もあります。日本語教育で, 教授するときに学習者の母語, もしくは目標言語を使うことで, 学習者はどのようなどのような感情を抱き,その感情によって日本語学習にどのような影響があるのかに関心があります。研究を通じて,効果的な学習につながる目標言語や学習者の母語の使用について考えていきたいと思います。 |
自己紹介 | この研究科に入る前は海外で日本語を教えていました。現在も留学生を対象に日本語を教えています。日本語を教えることで,学習者の国のことも日本のことも知ることができ,仕事ながら日本語を教えることがちょっとした息抜きのようになっています。ゼミの皆さんと刺激し合いながら勉強できればと思います。 |
研究業績 | Inagaki, R., & Nakaya, M. (2023, Mar. 31). Emotions experienced by foreign language learners regarding instructional languages: A comparison between the target and the first language [Poster presentation]. The 13th Asian Conference on Psychology & the Behavioral Sciences, Toshi Center Hotel, Tokyo, Japan. Inagaki, R., & Nakaya, M. (2022). Relationship Between Japanese Language Anxiety, Beliefs About Learning, and Language Use in Japanese Language Classes. European Journal of Educational Research, 11(3). 1327-1336. https://doi.org/10.12973/eu-jer.11.3.1327 |
名前 | 吉田 卓司(Yoshida Takashi) |
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学年 | 博士後期課程3年 |
キーワード | 学業的援助授与,学業的援助要請 |
研究内容 (領域) | 他人に質問するなどの援助を求める行動は学業的援助要請と呼ばれ,学習者にとって望ましい学習態度であり,学習成績の向上に影響を与えることが明らかになっています。それに対して,わからないところを友達に教えたりするといった学習における援助行動については,これまでほとんど研究が行われていません。そこで,学習における援助行動を学業的援助授与と呼び,学業的援助授与についての基礎的研究を行っていきたいと考えています。 |
自己紹介 | 私は現在,県立高校に勤務しながら,大学院で研究をしています。主幹教諭として学校運営に関わりながら授業を通して多くの高校生と出会い,研究を通して多くの素晴らしい機会を得る経験をしています。毎日大変忙しい日々を過ごしていますが,これから出会うであろう高校生や多くの人々の力になれるように頑張っていきたいと思います。 |
研究業績 | 吉田卓司・中谷素之(2024).高校生における学業的援助授与・要請と学習方略との関連性について 日本教育心理学会総会発表論文集第66回総会発表論文集,535 吉田卓司(2020).高校生の学業的援助授与と学業的援助要請との関連について 日本教育工学会論文誌, 44, 37-40. 吉田卓司・松浦 均(2018).高校生の学業的援助授与および抑制態度における検討-達成目標志向性およびコンピテンスの認知による因果モデルの構築- 三重大学教育学部研究紀要, 69, 279-289. 吉田卓司・南 学(2016).ジグソー法を用いた高校数学の授業実践およびその効果 三重大学教育学部研究紀要, 67, 237-244. |
名前 | 鹿島 恵理 (Kashima Eri) |
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学年 | 博士後期課程3年 |
キーワード | 教師の指導スタイル,子どもの動機づけ,学校適応 |
研究内容 (領域) | 子どもに自己決定を促したり,どうしたらよいか考える機会を与えたりする指導は自律性支援といい,子どもの動機づけやエンゲージメントを高めるとされています。実際の現場では,自律性支援以外にも,順を追って分かりやすい説明をしたり,目標を明確に伝えたりするなど様々な指導行動がみられます。具体的にどのような教師の指導行動が子どもの学業達成や学校適応に影響を与えるのかを,研究によって明らかにしたいと思っています。 |
自己紹介 | スクールカウンセラーをしています。現場での実践と研究を両立させていきたいと思っています。 |
研究業績 | 鹿島恵理(2022). 教師による欲求支援・阻害行動と児童の基本的心理欲求充足の関連 ―縦断的変化に着目して― 日本教育心理学会総会第64回発表論文集, 375. 鹿島恵理(2023). 教師の欲求支援・阻害行動が小学生の基本的心理欲求充足に与える影響 応用心理学研究, 49(1), 50-51. 鹿島 恵理・中谷 素之(2024). 小学校版教師の指導スタイル尺度の開発―自律性支援・構造に注目して― 日本学校心理学会第26回東京大会 ポスター発表 |
名前 | 真鍋 一生(Manabe Issei) |
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学年 | 博士後期課程2年 |
キーワード | コスト,コスト信念,期待価値理論,動機づけ |
研究内容 (領域) | 学習時に上手くいかなかったらどうしようと不安になったり,他のことをしたいのに学習のために時間が無くなったりと,様々な種類の負担を感じることがあります。このような負担のとらえ方に焦点を当てて研究を進めています。 負担を肯定的にとらえるか,否定的にとらえるのか,その信念によっては負担が学習にポジティブな影響をもたらす可能性について,検討しています。 |
自己紹介 | 名古屋で暮らし始めて,4年目になりました。研究活動からその他のことまで,幅広い活動に取り組めるようになってきたように思います。 博士後期課程の残りの期間も,挑戦する心を忘れずに,それでいて慎重に,丁寧に,真摯に日々の活動に取り組んでいきたいと思います。 |
研究業績 | https://researchmap.jp/isseimanabe |
名前 | 鈴木健之(Takeyuki Suzuki) |
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学年 | 博士後期課程1年 |
キーワード | 動機づけ、自己決定理論、リハビリテーション |
研究内容 (領域) | 疾病や障害によりリハビリテーションが必要となる対象者にとって、継続的なリハビリテーションへの参加は回復や再発予防に重要です。そのためには、対象者の動機づけが重要となります。リハビリテーションにおける動機づけの重要性は認識されていますが、リハビリテーションが心理的側面や動機づけに与える影響については、十分に明らかになっておりません。さらに、リハビリテーションを提供する療法士の動機づけや心理的側面が、対象者の回復や心理的側面に与える影響についても明らかになっていません。そこで、対象者と療法士の双方の動機づけに着目し、その関係性と相互作用を明らかにしていきたいと考えています。 |
自己紹介 | リハビリテーション職種のひとつである作業療法士をしています。いろいろな学びを楽しみたいと思います。 |
研究業績 | 鈴木健之, 西田拓司, 井上有史 (2016). てんかん患者の認知機能障害に対するリハビリテーションの有用性 てんかん研究, 34, 23-30. 美根潤, 大谷英之, 西田拓司, 西村亮一, 山﨑美鈴, 高橋輝, 原稔枝, 松田春美, 杉山理彩, 鈴木健之, 井上有史 (2020). てんかんのある子どもとその家族のためのてんかん学習プログラムfamosesの導入および有用性に関する研究 てんかん研究, 38, 43-53. |
名前 | 栗山泰幸(Kuriyama Hiroyuki) |
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学年 | 博士後期課程1年 |
キーワード | 学校風土、当事者意識、感謝感情、自己肯定感 |
研究内容 (領域) | 児童生徒の心身の健全な発達にとって、安心・安全な学校風土の中で共感的な人間関係が育成され、一人ひとりの自己存在感が感受されるということは欠かせません。ところが、そのような風土や関係を、児童生徒自身が主体的に構築していくという当事者意識や、「ありがたい」と感じる感謝感情については、これまで十分に検討されてきていません。そこで、この児童生徒の当事者意識や感謝感情に焦点を当て、研究を進めていきたいと考えています。 |
自己紹介 | 奈良県の公立中学校で社会科教員として勤務しています。実践と研究を通して、子どもたちや保護者、教職員のみなさんに少しでも恩返しができればと思います。よろしくお願いいたします。 |
研究業績 | 栗山泰幸(2017).社会科学習を通したアクティブ・ラーナーの育成 : 生徒が主体的・協働的に学び合う教室を目指して, 第22回日教弘教育賞教育研究集録, 28, 38-41. 栗山泰幸(2021)自由民権運動を一例にした発問・授業プランの提案 : 歴史的分野 近現代の日本と世界 社会科教育, 58(5), 72-75. 栗山泰幸(2023).中学校現場における発達支持的生徒指導の具体的実践について―承認と賞賛、感謝の風土の見える化をめざした「美点凝視」の活動の検討― 日本生徒指導学会第24回東京あだち大会関東支部会第14回研究会発表要旨収録2023, 27. 栗山泰幸(2024).前年度いじめがあったクラスで心がけること : 児童生徒への愛しみと美点凝視のまなざし, 指導と評価, 70(4), 26-28. 栗山泰幸(2024).支える生徒指導は本来の意味での働き方改革を進める 生徒指導, 54(4), 28-31. |
名前 | 川本心羽(Kawamoto Miu) |
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学年 | 博士前期課程2年 |
キーワード | 目標構造,教師の指導行動,仲間関係,エンゲージメント,学業的援助要請 |
研究内容 (領域) | 学部時代は,学業的・社会的目標構造と学業的援助要請との関連についての研究や,生徒間関係に関する研究を行いました。現在も,そのような児童生徒の学びを支える教室環境(目標構造,教師の指導行動など)に関心を持ち,研究に取り組んでおります。昨今の日本の教育では,小学校での教科担任制,ICT機器の使用など,児童生徒を取り巻く教室環境・学習環境に著しい変化が見られます。その中で,「どのような教室環境や学級づくりが求められるか」について,教育社会心理学の切り口から考えてまいります。 |
自己紹介 | 今年度,無事に修了できるよう最善を尽くします。 |
研究業績 | 川本心羽・石田靖彦 (2024). 学級の学業的・社会的目標構造の認知と学業的援助要請との関連―目標構造の類型に着目した検討― 日本教育心理学会総会発表論文集第66回総会発表論文集,441. 川本心羽・石田靖彦 (2024). 生徒間関係の構造尺度の作成と因子的妥当性・信頼性の検討 愛知教育大学教育臨床総合センター紀要,14,1-6. |
名前 | 野田萌栞(Noda Honoka) |
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学年 | 博士前期課程2年 |
キーワード | 英語学習, 動機づけ, 学習観, 認識論的信念 |
研究内容 (領域) | 卒業研究では, 英語の協働学習場面における社会的目標構造と学習価値, 学習動機の関連について研究を行いました。現在は, 英語学習における困難な状況の対処法について関心を持ち, 今後は目標設定の観点から研究を進めていきたいと考えています。 |
自己紹介 | 今年は修論がんばります。おいしいものを食べることが趣味なので, 名古屋のおいしいものぜひ教えてください:) |
名前 | 小林拓翔(Takuto Kobayashi) |
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学年 | 博士前期課程1年 |
キーワード | 制御焦点,制御適合,パフォーマンス,適切感 (feeling right),適合の効果 |
研究内容 (領域) | 学部の卒業論文では,個人の目標志向性と方略の組み合わせに関する制御適合理論に基づいたパフォーマンスへの影響について研究を行いました。特に制御適合の効果の調整要因に関心があり,「適切感 (feeling right)」を考慮した検討を行いました。今後はより視野を広げ,他者が存在することによる対人的な制御適合や制御適合によるネガティブな側面に着目して研究に取り組んでまいりたいと考えております。 |
自己紹介 | 学部から持ち上がりで同大学院に進学いたしました。毎日通う校舎の景色は変わりませんが,肩書は学部生から院生へ,最高学年から一番の後輩へ,研究は卒論から修論へ…見えないながらも大きな変化を実感しております。研究者を自称するにはまだまだ力不足ですが,大いに学び,追求し,吸収し,精進してまいります。ウイスキーを愛飲しているのですが,支障をきたすことがないよう趣味も楽しんでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 |
名前 | 尾藤瑠偉(Rui Bito) |
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学年 | 博士前期課程1年 |
キーワード | 学習方略,学習観,協同学習,自己説明,チュータリング,説明 |
研究内容 (領域) | 卒業研究では,説明方略(学習内容の説明を用いた学習方法)の使用と,学習者の学習観との関連について明らかにするため,中高生の国語における学習を対象に質問紙調査を行いました。また,説明方略の中でも,自分自身に対して説明を行う学習方法と,他者に対して説明を行う学習方法に注目し,それぞれの学習方法の特徴を探索的に検討しました。 現在も,説明方略に関心をもっており,説明方略が学習観や学業成績および表現力等の社会的コンピテンスに及ぼす実践的な効果について研究を進めたく考えております。 |
自己紹介 | 何のために研究を行っているか,常に考えつつ,楽しみながら研究を行いたいと思います。 |
研究業績 | 尾藤 瑠偉・赤松 大輔 (2024). 学習方略としての説明方略尺度の作成 ―自己説明と他者に対する説明の弁別―. 関西心理学会第135回大会発表論文集.27. |